名所へ
紀伊山地の霊場と参詣道として世界遺産に登録されている吉野山ですが、桜の名所でも有名で、太閤豊臣秀吉が花見を行った場所として知られています。
それほどの名所であるならば、ぜひ行ってみたいと思い調べてみると、日本さくら名所100選にも選ばれ、開花時には渋滞は必須とのこと。
いくら季節は春で愛車のドラッグスターが空冷とはいえ、渋滞は避けたいものです。
そのため有休をとり、平日にいくことにしました。
通常はなかなか有休をくれない会社ですが、GWに休日出勤してくれる人を探していたため、今年のGWのツーリングを諦め、吉野千本桜に絞ることにしました。
結果として、この平日に向かったのが大正解でした。
吉野山は山というだけあり、峠を上ることになります。峠道です。
バイパスのような車幅もなく、車線も限られています。
そのような道に車が集中するのですから、渋滞しないはずはありません。
オフローダーのような車幅の狭いバイクは、すり抜けをしていくのですが、生憎とドラッグスターは大柄な車体が自慢のバイクです。
とてもではありませんが、すり抜けがやり辛いバイクです。
車ほど時間はかかりませんでしたが、それでも結構な時間がかかりました。
平日にいって大正解といったのは、休日がもっと交通量が多いというのではありません。
私が行った日が山全体が満開の見頃で、次の休日には盛りを過ぎていたためです。
五郎兵衛茶屋から如意輪寺にかけての中千本が特に見頃で、山肌すべてがピンク色でした。
あれはもう圧巻としかいいようがありません。
個人的には大木の一本桜が好みでしたが、あそこまで豪快に山肌がピンク色に染まってしまうと、言葉を無くしてしまいます。
春は桜を追いかける
ただこの吉野千本桜を見てしまうと、他の桜を追いかけたくなってしまいます。
関東もすでに咲いていますので、次の休みには東北の名所にいってみたいですし、来年は他の名所も行きたくなります。
私は別段花には興味がありません。
全国をツーリングで周ってみて、花が咲いていても特別な感想はありませんでした。
ですが桜は別です。
一般の人のように、桜の下で花見と称して宴会を行うつもりは毛頭ありませんが、桜の花を眺めてみたい気持ちはあります。
ただ私はバイク好きで、ツーリング好きでもあります。
日本さくら名所100選をどれだけ見られるか分かりませんが、桜の咲くころにそれを愛車に乗り見てまわりたいと思いました。
ただその時期に毎年有休がもらえるか分からないというのが最大の難点です。
帰りにもう一箇所くらいまわりたいと思ったのですが、翌日は仕事ですので諦めて帰ることにしました。
しばらくは春は桜を追いかけることにして、とりあえず来年は近場の関東をめぐってみたいと思います。