ねじが外れない・・・

ねじが固くて外れない

バイクを自分でメンテナンスするのが好きな人が、一度ならず遭遇したことがあるシーンが「ねじが固くて外れない」ではないでしょうか。
工場から出荷された状態のバイクというのは、ネジがきっちりと締め付けられているため、素人がドライバーを使って手で外そうとしてもなかなか外れないものです。

ねじが固くて動かないからといって、ドライバーを使って無理やり外そうとすると、ネジ山がつぶれてしまい、手に負えない状態になってしまいますので注意しましょう。
どうしてもねじを外したいという場合には、あせって力まかせに外そうとせず、落ち着いて対処することが大切です。

固くなったねじの外し方

固くて外せないねじは、無理やり回そうとせずに押す力を強めてみることがポイントです。
回す力を2、押す力を8ぐらいの配分にしてみると、意外と簡単に回せることがあります。

かなり頑固なねじの場合には、「貫通ドライバー」を使用するのもひとつのアイディアです。
貫通ドライバーというのはグリップの後部に金属部分が露出しているタイプのドライバーのことで、この部分をハンマーで叩いてもグリップが割れる心配がありません。
外したいねじに貫通ドライバーを当てて、プラスチックハンマーでドライバーの金属部分を叩きます。

このとき、金属のハンマーを使用するとねじやパーツが損傷してしまうことがあるので、くれぐれもプラスチックハンマーを使うことを忘れないようにしましょう。
プラスチックハンマーでかなり強めに叩くと、ねじが廻りやすくなることがあります。
プラスチックハンマーを使う以外に、潤滑スプレーを吹き付けてみるのもひとつの方法です。
雨などでねじ部分が錆びて外せなくなっているような場合には、潤滑スプレーを吹き付けることによって簡単にねじが外せるようになることがあります。

潤滑スプレーの中でも特におすすめなのは「ワコーズ RP-M ラスペネミニ(180ml) WAKOS」で、お値段は2,000円ちょっとと高めなのですが、楽にねじを外すことができます。
潤滑スプレーを吹き付けた後は15分ほど待ち、ボルスター付きのドライバーを使ってねじを外します。
ボルスターがあれば、レンチを掛けてドライバーを無理なく回すことができます。
ネジ山がつぶれていても回せるビットも市販されていますので、試してみるのもいいかもしれません。

どうしても外れないならバイク屋さんへ

あれこれと工夫をしてみても、どうしてもねじが外れないという場合にはバイク屋さんに持っていくしか方法がありません。
簡単な作業であれば工賃もそれほどかかりませんし、ネジ山をだめにしてしまう心配もありません。
なにか困ったときに気軽に立ち寄って相談のできるバイク屋さんを、日頃から探しておくのがおすすめです。