Drスランプに出てくるドゥカティ「900MHR」

Dr スランプに登場するドゥカティは900MHR

「ドラゴンボール」で有名な鳥山 明が、ドラゴンボールをを連載する以前に週刊少年ジャンプで連載していたのが「Drスランプ」です。
ペンギン村を舞台とするDrスランプは、洗練された趣味のバイクや車が登場することから、一部のライダーなどには評判の高かった作品です。

Drスランプの数々のエピソードの中でも特に際立っているキャラクターに「オートバイこぞう」がいます。
オートバイこぞうというのは、なんとバイクから降りることができないオートバイカラオリタラシンジャウ病にかかっています。
バイクから降りると苦しむため、給油や食事はもちろんのこと排泄も全てバイクに乗った状態で行います。
シャワーも走行中に浴びることができるという驚きの設定で、オートバイこぞうはいつもヘルメットをかぶってライディングスーツを着込んだ姿で登場します。

オートバイこぞうが乗っているバイクは、作品中では特定のモデル名は出てきません。
バイクの形状からすると、ドゥカティの900MHRが最も近い感じがします。

ドゥカティの900MHR

ドゥカティの900MHRは、「マイク・ヘイルウッド・レプリカ」としてドゥカティ史上でも最も人気のあるモデルのひとつです。
マイク・ヘイルウッドといえば、「マイク・ザ・バイク」とも呼ばれたイギリス出身のレーサーです。
一般道路でわずか40歳で亡くなった彼の名を冠したドゥカティ900MHRは、マイク・ヘイルウッドが1978年のマン島TTレース(TT・F1クラス)にNCR製市販レーサーで出場し、勝利を収めた偉業を記念して発表されたモデルです。

1979年に900MHRの初期型限定モデルが発表され、以降1984年まで毎年のように仕様が変更されます。
1985年からは1000MHRミッレとして販売が開始され、人気を博しました。
ドゥカティ900MHR現在でも中古車が入手できるので、興味のある方は購入を検討してみるのもおすすめです。
中古車の価格は、300万円から400万円が大幅な相場となっています。

900MHR以外のドゥカティの名車

ドゥカティには900MHR以外にも、数々の名車があります。
Drスランプのオートバイこぞうが乗っているバイクは、時として900MHRよりも900SSに似ていることもあり、どちらかひとつに断定することができません。

900SSというのは1991年から1998年にかけて発売されていたDucatiのモデルで、レースとは直接関係ないバイクとして開発されたという特徴があります。
日本製のパーツもいくつか使用されており、「ライダーを育てるバイク」として定評がありました。
900SSの中古車の相場は、100万円から350万円です。