「東京卍リベンジャーズ」に登場するバイク
「東京卍リベンジャーズ」は、「東リベ」または「東卍」の略称でも知られる漫画で、作者は「新宿ホスト」や「新宿スワン」などの作品で知られる和久井健です。
主人公は昔不良だった花垣武道(はながきたけみち)で、ある日タイムリープの能力に目覚めたことから、暴走族に殺害された恋人の運命を変えようと奮闘します。
暴走族がテーマということもあって、さまざまなバイクが出てくるのがこの作品の魅力です。
花垣武道が乗っているのがHONDAのCB250Tで、東京卍會総長である佐野万次郎と同じ車種です。
これ以外にも、KAWASAKI・ゼファー400やSUZUKI GSX400 IMPULSE、KAWASAKI GPZ900Rなどといった名車が続々と登場します。
ゼファー400に乗っているのは東京卍會副総長の龍宮寺堅(りゅうぐうじけん)、通称「ドラケン」で、渋谷の風俗店の一室を住まいにしている設定です。
KAWASAKIゼファー400の特徴
KAWASAKIゼファー400は1989年に発売された車種で、「ZEPHYR」というのは「そよ風」または「西風」という意味です。
ネーミングからも推察されるように、馬力をかけてスピードを出すよりも、景色を楽しみながらゆっくりと走るのが同車のコンセプトとなっています。
エンジンには4ストロークDOHC2バルブ空冷直列4気筒エンジンが採用されていて、当時全盛だったレーサーレプリカに取って代わり、ネイキッドバイクブームの火付け役となりました。
残念ながら現在では生産終了となっており、中古でしか入手できません。
ゼファーの中でも特に人気の高かった「火の玉カラー」は中古でも高い価格が付いていて、125万円以上する中古車も珍しくありません。
カスタムが多いのもゼファー400の特徴で、中にはオリジナルよりも高値が付いているカスタムバイクも多数あります。
東京卍リベンジャーズで龍宮寺堅が乗っているゼファー400も、かなりカスタマイズされています。
主人公が乗っているCB250T
主人公が乗っているCB250Tは、排気音が「バブーッ!!」と聞こえることから「バブ」の愛称で親しまれているHONDAの人気車種です。
デザインが個性的なため、各パーツには愛称が付けられていました。
たとえば、マフラーは「タヌキのシッポ」、厚みのあるシートは「ザブトン」、初期のタンクは「ヤカン」といった感じです。
発売されたのは1978年で、エンジンは超ショートストロークのパラレルツインが搭載されており、超低速で徐行するのが非常に楽なのがCB250Tの特徴です。
ホイールには適度なしなりがある、HONDAが独自に開発したコムスターホイールが使われています。