多数のバイクが登場する「LUPIN ZERO」
LUPIN ZEROは、中学生のルパンがルパン三世になるまでを描いた物語です。
作品は昭和30年代を舞台としており、バイクも当時のものを再現しています。
こだわって制作されているので、バイク好きも目が離せないポイントがたくさんあります。
バイクは作中の様々なシーンで登場するのが特徴です。
乗っている人物も様々なので、キャラクターの性格と車種の相性など考察しがいがありますし、昭和30年代当時の雰囲気を感じられるのもおすすめな点です。
作中に登場する「ヤマハYD-1」の特徴
LUPIN ZEROのエンディングで次元とルパンが乗っているバイクが、ヤマハのYD-1となります。
笑顔でバイクに乗る2人の様子が描かれていて、観ている人も青春を感じられるのではないでしょうか。
ヤマハのYD-1は、ドイツのMB250を参考にして作られたモデルです。
当時からヨーロッパでも高評価を得ていたので、日本でもそのよさを活かしたいと思い作られました。
ヤマハがYD-1の開発で特に注力した点が、日本人の体型に合わせたモデルを作るという点です。
ドイツ人と日本人では体格に差があり、完全に同じままでは走りにくくなってしまいます。
当時の社長は自らツーリングなども行い、YD-1の開発に全力を注ぎました。
当時、一般公開前にも関わらず、その目立つ車体からメディアなどにばれてしまった経緯があります。
しかし、そのユニークさのおかげで注目度が高まりました。
「LUPIN ZERO」にはたくさんのバイクが登場
LUPIN ZEROには、多くのバイクが登場します。
まず第1話から、不良グループが乗る3台のバイクが登場するのです。
登場するバイクは、ホンダのドリームCB72・丸正のライラックLS38・富士産業のラビットスクーターとなっています。
同じ不良グループが乗っているにも関わらず、メーカーが異なるのが印象的です。
どれも派手というよりはスタイリッシュで、クールな印象を与えます。
ラビットスクーターは特徴的なボディなので、最も覚えやすいでしょう。
LUPIN ZEROだけではなく、通常のルパンシリーズにも多くのバイクが登場します。
特に印象的なのは、ライダースーツを着用している峰不二子が乗るバイクです。
女性が乗るバイクはかっこいいですが、実写化ではバイクに乗れる女優が少なくキャスティングに苦労したそうです。
「ルパン三世1st」ではシルエットのみの登場のため、具体的な車種の特定は難しいです。
有力候補として挙げられているのは、ハーレーダビットソンのWLA・トライアンフのボンネビル・モトグッツィの1969年式V7などがあります。
峰不二子はバイクだけでなくライダースーツも印象的なので、そちらを合わせてみるのもおすすめです。